幼稚園を卒園すると今度は小学校への入学といった形で、義務境域のスタートを切ることになります。義務境域は小学校6年間と中学校3年間、合計9年間の学校生活になるわけですが一般的には公立の学校に通うお子さんは多いといえましょう。小学校受験は、そのまま中学や高校への進学がエスカレーター式にできるなどのメリットがあるといわれていますが、小学校受験で合格し6年間の学校生活の後には再び中学に進学ができるのか否かの試験が待っているわけです。
ただ、小学校受験に合格して中学への進学をする場合と、公立の小学校を卒業して私立の中学に進学するのでは入試といった観点において先に受験をしておいた方が有利である、このようにいわれているなどからも小学校受験を希望されるご両親が多いわけです。
また、小学校受験を経験することは面接のスキルを与えられることにも繋がる、その理由は受験はテストだけでなく面接が重視されるためなど子供頃からこのような経験をしておくことは受験のメリットといえましょう。
志望する前に知っておきたい小学校受験と中学校受験の違い
中学校受験では試験の点数や面接を加味して合格者が決まるなど明確な合格基準がありますが、小学校受験ではそれらの情報がほとんど公表されていないのが大きな違いです。
中学校受験では試験後には受けたテストの点数が分かるほか、合格者の最高点と最低点が公表されるため、受験者自身が過去のデータなどと併せて合格ラインからどのレベルにあるのかを判断できます。
一方、小学校受験ではそれらの合格ラインが公表されないだけではなく、学校によっては絵や工作を行い数字では表すことが困難な創造性や独創力を評価したり、行動観察で受験会場での態度や立ち振る舞いが厳しくチェックされ、学力以上に重視している学校もあります。
また、面接では受験生本人の受け答えだけではなく、親御さんの人柄を重視する学校もあります。
縁故が強い学校も多く、一部では縁故のある志望者に他の一般受験生に先駆けて事前面接を行っていることを公表している学校も存在しています。